育毛シャンプーについて

髪のサイクル

髪のサイクルをご存知でしょうか?
髪は、成長期・退行期・休止期を繰り返し、一定成長した後に抜けて、抜けた毛穴から2?3ヵ月後、新しい髪に生え変わります

 

1.成長期
毛母細胞が分裂を繰り返す時期。
休止期になくなった母毛細胞が細胞分裂を繰り返し髪となり、表皮へと伸びていきます。
そして、頭皮から出ている毛幹部が太く、そして長くなっていきます。
期間は男性の場合3?6年、女性の場合は4?8年です。

 

2.退行期
色素細胞がメラニンの合成を止め、内部の細胞がやせて細くなります。
分裂を繰り返していた母毛細胞の増殖のスピードが急速に落ちていきます。
そして、毛球部分が表皮に向かって動き出して、小さくなっていきます。
この期間は2?3週間です。

 

3.休止期
髪が成長を完全に止めてしまう時期です。
その下では、新しい髪が表皮に出る準備をしており、古い髪はいつ抜けてもおかしくありません。
ブラッシングやシャンプーで簡単に抜けてしまう髪は、この時期のものです。
この時期の毛乳頭は毛根部分から離れ、新しい髪の成長の準備をしています。
休止期が長いと新しい髪がはえてこないことがあります。

 

髪にはこのようなサイクルがあり、1日約50?100本抜けます。
問題は、休止期の髪が抜けているかどうかで、寿命を終えた髪は毛根がふっくらして、マッチ棒のようなのに対し、毛根に丸みがなく、細くパサついている場合は円形脱毛症などの異常脱毛の可能性があります。
抜け毛全体が細くなっている場合は、男性型脱毛症と言えます。
このような毛は通常より早いサイクルで寿命を終えて、次の毛の準備ができていない場合が多いのです。

 

このように、髪が栄養をしっかり吸収して成長するためには健康な頭皮がかかせません。
自分に合った育毛シャンプーをぜひ選んでください。
そして、育毛シャンプーで頭皮をいたわり、髪を大切にしてください。

円形脱毛症

円形脱毛症は、突然頭髪が円形や楕円形に抜け、くっきりと地肌が見える脱毛斑ができる病気です。
男女差はなく、0歳から80歳以上までだれでも発症する可能性のある病気です。
アトピー性皮膚炎などアトピーの素因を持つ人は治りにくいとも言われています。
しかし、性格は無縁で、一般に言われるほどストレスとは関係がありません。

 

円形脱毛症は、1つだけ脱毛斑のできる単発型、2ヶ所以上になる多発型、頭全体の毛が抜ける全頭型、頭髪だけでなく眉毛や体の毛など全身の毛が抜ける汎発型の4種類に大きく分けられます。
脱毛が1ヵ所だけで特に大きくなる様子がなければ、たいてい6ヶ月ぐらいで自然治癒すると言われています。
多発型、全頭型、汎発型と重症化するに従って治りにくくなってきます。
また、年齢が低いほど治りにくく、再発を繰り返すケースが増えてきます。
脱毛部に産毛の再生が見られず、広がっていく場合や数が増えたりしたら、できるだけ早く皮膚科専門医を受診してください。
特に、子どもの場合、円形脱毛症とは別にトリコチロマニア(脱毛癖)による脱毛も見受けられます。
トリコチロマニアは、精神的不安定が原因で自分の毛を自分で引き抜いてしまう病気です。
円形脱毛症と間違えられることが少なくありません。
どちらにしても、早期診察と適切な治療が大切なので、1ヵ所でも脱毛が見られたら早めの受診をしてください。

 

円形脱毛症の場合は病気なので、育毛シャンプーや民間治療に頼るのではなく早期受診と根気よく治療することが大切です。
円形脱毛症の原因は自己免疫説が有力で、正常でない免疫反応のため、リンパ球の毛球部への攻撃により脱毛が起こったことが推察される場合があります。
このような場合では、育毛シャンプーでは治らないため、早期に病院に行ってください。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、頭皮に過剰な皮脂が分泌され、それが原因で引き起こされる脱毛症です。
過剰な皮脂が角質と混ざり合い、硬い角栓様物質を作り、それが毛穴を詰まらせ、毛穴の炎症の原因となり、脱毛が生じます。
この脱毛を繰り返すうち、髪のサイクルが乱れてきます。
そして、壮年性脱毛症となって脱毛がさらに進行するのです。

 

脂漏性脱毛症の原因には、男性ホルモン、洗髪しないことによる皮脂過剰・雑菌の繁殖、刺激の強いシャンプー・リンス等の利用やすすぎ残し、血行不良、片寄った食生活などがあります。
ダイエットによる栄養不足は、毛細血管から毛乳頭が栄養を受けとることができず、髪の栄養不足を引き起こします。
間違ったダイエットは体にも髪にも良くないのです。

 

脂漏性脱毛症対策として、育毛シャンプーでしっかり角栓を揉みだすように頭皮を洗いましょう。
ビタミンB2・B6など、皮脂の代謝を促す食品を摂りましょう。
ストレスを溜めないこと、飲酒やタバコを控えることも大切です。
また、甘いものや炭水化物の取りすぎに気をつけましょう。
そして、スポーツなどで汗を流し、新陳代謝の良い体を作りましょう。
半身浴も体の血行を促します。

 

このように脂漏性脱毛症は、健康な体作りで防ぐことができるのです。
バランスの良い食事を取り、適度な運動を行い、健康な体と髪を作りましょう。
そして、角栓様物質を作らないためにも、育毛シャンプーで頭皮を清潔に保つことが大切なのです。

 

トリコチロマニア(脱毛癖)

トリコチロマニア(脱毛癖)は、3歳?10歳くらいの子どもや、女性に多い脱毛症です。
自覚の有無に関わらず、自分で自分の毛を引き抜いたり、髪の毛を根元で折ったりします。
頭髪だけでなく、眉毛やまつ毛が抜けている場合もあります。
トリコチロマニアの原因は、欲求不満、精神不安定や、心理的・精神的ストレスです。
衝動制御障害や依存症に分類される障害です。

 

多くは幼児や小学生に症状が現れます。
爪を噛んだり、指を吸う、チックの症状も同時に現れている場合もあります。
本人が髪を抜いている自覚がある場合と、まったく気づいていない場合があります。

 

症状は、境界のはっきりした髪の短い部分が前頭部や側頭部などに現れます。
手の届く範囲、利き手側に現れる場合が多いです。
脱毛部が円形脱毛症のような楕円形をしている場合があります。

 

円形脱毛症と間違えることがあるので、注意が必要です。
周りの人が自分で毛を抜いていると指摘すると脱毛が止まる場合があります。
しかし、症状の重い場合には、心療内科、神経科、精神科の受診が必要です。
治療の方法には、心理カウンセリングや投薬があります。

 

トリコチロマニアは頭皮の異常ではないため、育毛シャンプーなどを使って治るものではありません。
しかし、長期間に渡って髪を抜いていると毛が生えにくくなり、薄毛しか生えてこないこともあるため、早期治療が必要です。
円形脱毛症やトリコチロマニアのように、育毛シャンプーなどで対処できない脱毛があることを知っておきましょう。